全角数字と半角数字_比較
以前も採り上げたことがある各種数字の実字形について、twitterでも呟いたのだが、ちょっと認識不足があったので検証してみた。
私の場合、タテ組でアラビア数字(算用数字)を使用する際には1桁や2桁は半角入力したモノを縦中横で使用し、3桁以上は全角入力数字にプロポーショナル字形を適用して実字形を揃える……というような処理をしている*1。
イワタの明朝オールドPro-Rを使用する場合も同様にしていたのだが、ちょっとしたきっかけで両者が同じことが判り……一度、実際に比較してみる必要性を感じた次第。
検証に使用した書体は以下の通り。
- ヒラギノ明朝 Pro-W2/I-OTF明朝オールドPro-R/A-OTF 秀英明朝 Pr5-L/小塚明朝 Pro-R/FOT-筑紫明朝 Pr5-R/FOT-筑紫オールド明朝 Pro-R/A-OTF リュウミン Pr5-R/A-OTF A1明朝 Std Bold
まず、全角(2byte)入力数字(青)と半角(1byte)入力数字(赤)を用意し、アウトライン化した上で各文字を天地/左右ともセンターで整列させてみた。
上の3書体はピッタリ重なり、同じ字形を採用していることが判るが、次の3書体は微妙に異なっている。
特にフォントワークス(FOT-)の2書体は天地サイズも異なっているので、横組みでもは混用することは避けるべき。
また、モリサワのリュウミンの半角入力数字(赤)は文字サイズの1/2ピッチの字幅をもっており、全角入力数字(青)と大きく異なっているのは知られるところだと思うが……A1明朝の場合はデザインもやや異なる。
リュウミンでは、(以下のように)その半角入力数字(赤)が等幅半角字形(青)と同一であることも知ってはいた*2が、A1明朝では少し事情が異なるようだ*3。
ファミリーでウエイトバリエーションがある書体は他のウエイトもほぼ同じだとは思うが、実際に混用する際には検証の必要があるのは当然のこと。