文字列のバウンディングボックスとfontのバージョン
ちょうどひと月前のイラストレーターにおける文字列のバウンディングボックスをちょっと追試していて*1、フォントによって違うのはもちろん、同じフォントでもバージョンによってその数値がちがうことが判明した*2。
上は32QのモリサワA-OTF 中ゴシックBBBの各バージョンを天地アキ0mmで整列させ、バウンディングボックスにガイドラインを付加したモノ。
左の数値は変形パレットから読みとったモノ(単位:mm)*3。
ProとPr6とではほぼ1mm(文字サイズの1/8)もの差があることになる。
それらに色を付けて、整列パレットで整列させると……
なんだコレ! ということになってしまう。
天地8mmのアミのボックスを背面に作成して整列パレットで天地センターに揃えても、バウンディングボックスの数値を利用しての整列なのでちゃんとセンターに揃わないのは前回報告した通りだが、フォントのバージョンによって、それぞれの見え方も微妙に違うということになる。
整列パレットをアテにしないでなんとか天地センターに配置したとしても、フォントのバージョン違いによってデザインが崩れるのは必至!
これは○の中に文字を置いた場合にはさらに顕著になるだろうことは容易に想像できる。。
(以下、青字部分090626 22:30頃追記)
「容易に想像できる」とエラそうに書いてしまったが、冷静に考える*4とこの部分は、「勇み足・勘違い・早とちり」の類で、ここに謹んで訂正させていただく。
フォントを置き換えても、バウンディングボックスの天地サイズがアンカーポイントより下の部分で伸縮するだけで、アンカーポイント位置が動いてしまうわけではない。つまり、バウンディングボックスと相手オブジェクトとの関係が違って見えるだけで、文字自体は動かず、デザインが崩れると考えるのは杞憂に過ぎない。
また、行送りの揃えに関してはバウンディングボックス全体を基準にする(される)ことさえ避ければ何とでもやり方はあるので、深く考えないことにする。気付いたきっかけにしても、単行バラ打ちを等間隔で整然と並べたかっただけなのだから*5。